自民党派閥の裏金事件を巡る政治資金規正法改正案を審議した12日の参院政治改革特別委員会で、自民案の説明に立つ同党政治刷新本部の鈴木馨祐座長(衆院7区)が「自分は(事件を起こした)問題派閥(旧安倍派など)の構成員ではない」などと怒りをのぞかせる場面があった。
野党から「検討ばかり」と批判を浴びる中で感情を表に出さず答弁を続けてきたが、折れかかる心の一端を明かした。鈴木氏は麻生太郎副総裁の派閥に所属。刑事処分者は故安倍晋三元首相、岸田文雄首相、二階俊博元幹事長の3派閥から出ている。
この日の審議では自民の浜田靖一国対委員長が調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の改革について今国会中の法改正は厳しいとの見解を示したことに対し、日本維新の会の東徹氏が「びっくりだ。元も子もない。このままでは与党案に賛成できない」などと公開の場で通告した。