横浜市は全国最大規模の児童生徒26万人のビッグデータ活用に向け、学習ダッシュボードの運用を始める。端末上で子どもたちの学習・生活状況を可視化し、データに基づいた指導につなげるほか、教育委員会が大学や企業とデータを分析し、現場にフィードバックする。教員の経験や勘に頼っていた指導をデータで支え、一人一人の状況に応じた学びを目指す。
導入するのは、児童生徒の1人1台端末を活用した学習ダッシュボード「横浜St☆dy Navi」。小・中・義務教育学校・特別支援学校全496校で今月中に稼働を始める。学力・学習状況調査、体力調査、子どもたちが端末で入力した授業アンケートなどの多様なデータを収集、累積するプラットフォームだ。
教職員用の端末では、授業の理解度などを子どもたちの声を通じて可視化。授業の改善を図るほか、同端末に表示される過去の学力調査結果などをかけ合わせて、個々人に合った声かけや教材提供を行うためのサポートをする。