日本GLP(東京都)は、川崎市川崎区扇町に国内最大級の冷凍・冷蔵マルチテナント型物流施設「GLP 川崎Ⅱ」を開発すると発表した。冷凍食品の消費量増加などにより倉庫需要が高まることを受けて、利用者の負担軽減につながる施設を計画する。25年3月の着工予定で、27年8月末の完成を目指している。
地上5階建て延べ床面積約20万5千平方メートルで、冷凍・冷蔵に加えて常温区画を備えている。最小区画は約2600平方メートルで、最大35社のテナントの入居が可能。環境負荷の低い自然冷媒を採用、全館発光ダイオード(LED)を整備し環境面にも配慮している。
同施設は首都高横羽線浜川崎インターチェンジから約1.5キロと好アクセスに位置する。冷凍・冷蔵物流施設が集積する川崎エリアで、賃貸型テナントとして認知拡大を狙う。
物流業界の運転手不足が深刻化する「2024年問題」の対応として、トラックなどの荷物を積み降ろしするバースを多く設置し、荷降ろしや荷待ち時間短縮につなげる。同社担当者は「食品に関係する複数企業が入居することで、トラックの共同配送などが促進され、サプライチェーン(供給網)の効率化に寄与できる」と話す。