横浜市は19日、中区役所に戸籍関係の手続きで来庁した外国籍の男性のパスポートの返却漏れがあったと発表した。男性は予定していた飛行機に乗れず、出国が1日遅れたという。
同区戸籍課によると、5月22日に来庁した男性から本人確認資料としてパスポートを預かり、コピーを取得。コピーを確認したサインを求めた後、パスポートを返却しないまま男性が後から手渡してきた在留カードのコピーに移った。当時、外国籍の市民の手続きを確認するためのマニュアルなどを机上に複数広げており、パスポートはそのうちの一つのファイルに挟み込んでしまったという。
休日の25日に問い合わせが入り、係長が執務スペースや書架などを捜索。他の職員には電話で確認した。26日も引き続き電話で職員への確認を進めたが所在が分からず、男性は当日の航空券をキャンセル。27日に書架に収納している共用ファイルから発見し、男性に謝罪した。男性は同日、航空券を再手配して出国したという。市は補償の範囲について今後協議する。