関東甲信地方の梅雨入りが遅れている。太平洋高気圧の張り出しが弱いため、梅雨前線が本州付近に押し上げられず、南に停滞しているからだ。前線が一時的に北上した18日は神奈川県内も大雨に見舞われたものの、その後は天候が回復。関東甲信の最も遅い梅雨入りは22日だが、記録を更新する可能性もある。
今年の梅雨入りは沖縄と奄美の5月21日を皮切りに、6月に入って九州南部・北部と四国で発表された。本州で梅雨入りが発表された地方はまだなく、20日も広く高気圧に覆われて各地で気温が上昇した。沖縄ではこの日、梅雨明けが発表された。
気象庁によると、関東甲信の梅雨入りは平年が6月7日ごろで、昨年は同8日に発表された。今年は既に2週間ほど遅い状況だ。横浜地方気象台は「前線が北上することはあったが、その状態が長続きしなかった」としている。統計のある1951年以降、関東甲信の最も遅い梅雨入りは67年と2007年の6月22日ごろで、記録を塗り替える可能性も出てきた。