19日の広島戦で連敗を脱したJ1横浜M。序盤に先制される苦しい展開にも、洗練された技術で勝機を呼び込んだのがMF天野純（32）だ。前半の同点シーンなどで違いを見せたレフティーは「もうちょっと余裕を持って勝つのが本来の姿だったが、逆に劇的な勝利となったことでもっと流れに乗る」と復調の気配を感じ取った。
0─1の前半27分。右サイドを駆け上がったFWヤンマテウスからのパスをワンタッチで戻して同点弾を演出。ポイントは「いかにヤンを気持ちよくさせるか」だという。
「ヤンとのコンビネーションはチームの強みだと思うし、感性も合う。彼はドリブルだけじゃなくて周りが見えているのでやりやすい」と天野。ブラジル人アタッカーとのホットラインに手応えをつかみ「近くに寄るか、寄らずに1対1を仕掛けさせるかなど、ヤンを気持ちよくさせることで俺にも返ってくる」と笑みを浮かべる。