「子育て応援」を掲げた横浜市のウェブサイト「パマトコ」が来月1日、開設される。区役所での手続きが必要だった児童手当や小児医療証の申請をオンラインで受け付けるとともに、子どもの年齢や利用者の地域に応じたイベント情報を掲載。子ども向けの施設を地図アプリで検索できる機能なども取り入れ、時間に追われがちな子育て世帯に寄り添ったワンストップ方式のサービスを目指す。
市は来月1日から9月末まで利用者の意見や要望を募集。集まった声を踏まえ、スマートフォンなどで利用しやすい「アプリ版」を今秋にも提供する。オンライン申請が可能な手続きの種類は段階的に拡充。サービス開始当初は妊娠期から出産前後に対応し、本年度中に未就学児まで広げる。
7月からオンライン申請を受け付けるのは、出生連絡票の届け出、児童手当や児童扶養手当の請求、小児医療証の交付といった九つの手続き。その後、出産費用や妊婦健診費用に対する市独自の助成金申請などを追加し、来年3月末までには対応可能な手続きを20以上に増やす。
2025年度中には中学生の手続きまで対象を拡大。保護者と市立学校が連絡を取り合うアプリとパマトコを連携させ、手書きで提出している資料のオンライン化に取り組むという。