川崎市が昨年10月から始めたウオーキングアプリ「かわさきTEKTEK(てくてく)」が大人気だ。18歳以上なら誰でも登録でき、1日の歩数に応じてたまったポイントを市立小学校などに寄付することができる。登録者数は市の想定を大きく上回る5万人を超えた。すでに各小学校では配分された応援金で希望の品を購入するなど、児童からは喜びの声が上がっている。
今月26日、市立西菅小学校(同市多摩区)での“緊急朝会”は異例の盛り上がりだった。1年生の歓迎会などの出し物で着用する「ニシスゲンジャー」や悪役のコスチュームを応援金約5万円で購入。胸と頭には手作りの校章のワッペンを着け、6年生がオリジナルのストーリーを実演した。
サプライズでのお披露目会に、小林勝弘校長は「学校の予算ではなかなか買いづらいのが実情。近くにある学校のために、何かしたいと思っていた人たちに刺さったのではないか」と感謝した。新たなブルーのコスチュームに身を包んだ6年生の児童は「すごくうれしいし、これから全員で学校を盛り上げていきたい」と笑顔を見せた。
同校の他にも各校が事前に希望したサッカーゴールやミストシャワー、ボードゲームやドッヂビーなどの購入費用に充てたという。