障害者の就労を継続支援している「Natty Life」(川崎市高津区)は30日まで、小田急アコルデ新百合ケ丘北館(同市麻生区)で出張販売を行っている。同施設の代表、高井幸夫さん(46)は「コーヒー豆は一押し」と力を込める。
店頭にはコーヒー豆のほか、キーホルダーやTシャツなどを取りそろえた。コンセプトは「架空のカフェ」で商品を気軽に見られるように工夫している。
コーヒー豆は、提携先の「シモト珈琲(コーヒー)」(同市高津区)から送られてきた生豆を、同施設を利用する障害者が焙煎(ばいせん)する。シモト珈琲で焙煎したものとブレンドし、袋詰めして販売する。
作業中は、職員が作業時間を厳密に管理している。「あと30秒で交代しようか。もう少しゆっくりでいいよ」と声をかけることで、楽しみながら仕事に取り組むことができるよう工夫している。
コーヒー豆は「グアテマラ」と「ブラジル」を扱っていて、80グラム650円。値段は張るが、濃厚な味わいに魅了されるリピーターも少なくない。高井さんは「コーヒーで幸せを届けることができたらうれしい」と笑顔を見せた。問い合わせは、同施設電話044(982)0088。