剛腕が不振脱却へもがいている。横浜DeNAの伊勢大夢投手(26)は、5月31日に出場選手登録を外れて1カ月がたつ。1軍再昇格への鍵は球速の復活だが、イースタン・リーグでの4試合では「140キロちょっと」と万全とは程遠い。まずはコンディションを整え、本来のボールを取り戻す。
同30日の楽天戦。2-3の七回にマウンドに上がった伊勢は精細を欠いていた。先頭打者に四球を与えてから2連打を浴びて1点を失うと、さらに犠打を挟んで2点二塁打を許した。
開幕前は守護神候補の一人に挙がった右腕が、まさかの2試合連続3失点。「腕の高さが変化球と真っすぐで特に違ったし、スピードも出ていないのが一番良くない。いろいろやることは多い」。球種によってリリースポイントがずれれば、打者は的を絞りやすくなるもの。投球フォームの崩れが要因の一つであることは伊勢自身が一番よく分かっており、言い訳はしなかった。