横浜市中区山手町に暮らしたアメリカ人居留者の様子を伝える企画展「古き横浜の青春 プール嬢のアルバムから」が、同区のアメリカ山公園で開かれている。明治時代に撮影された写真約40枚を使ったパネル8点が展示されている。無料。9月1日まで。
同公園では2017年から毎年、同町の歴史を伝えるパネル展を開催。今回は1888年に9歳で来日し、約17年にわたり同町で暮らした女性エリノア・プールの子孫が所有する写真を提供してもらったという。
プールが同町で行った結婚式や、箱根や江の島への旅行のほか、プールの家族がミシンがけしたり、ピアノで演奏したりする日常の様子が分かる。外国人居留者が集まったパーティーや舞踏会など、イベント会場の華やかな雰囲気を伝えるパネルも見られる。
同公園スタッフの一海由美さんは「当時の建物や外国人居留者の服装など、今との違いを感じることができる。当時のことについて知っている人がいれば、情報交換したい」と来場を呼びかけている。