林芳正官房長官は8日の定例会見で、東京都知事選と自民党が2勝6敗に終わった都議補選について感想を問われ、「個別の地方選について政府としてのコメントは控える」と論評を避けた。与党の自主的支援で3選を果たした小池百合子知事との関係については「政府として地方の声には丁寧に耳を傾け、丁寧に政策運営を進めていく」と「丁寧」を重ねて強調した。
都議補選については「一般論」とした上で「選挙は国民の意見を聴く貴重な機会であり、政府としては国民の声にしっかりと耳を傾けることが重要と考える」と説明。「国民の政治に対する不信の声を真摯(しんし)に受け止め、能登半島地震の復旧・復興、経済の再生、複雑さを増す国際関係の中での外交など、先送りできない課題に専念して結果を出す」と低迷する内閣支持率への感想を問われた際とほぼ同内容の回答でかわした。