Infoseek 楽天

都知事選と綾瀬市長選 支援候補が完敗、立民に衝撃 一方の自民も「都知事選は何の追い風にもならない」

カナロコ by 神奈川新聞 2024年7月8日 20時40分

 7日に投開票された綾瀬市長選で立憲民主党が支援した無所属候補が敗れ、事実上の与野党対決と位置付けた東京都知事選でも蓮舫氏が3位に沈んだことで、立民内に衝撃が走った。同党はもちろん、自民党の各県連とも次期衆院選に向け、選挙結果の分析を急いでいる。

 「残念な結果。既存の政党が受け皿になりきれなかった。(県内に)影響がないと言えばうそになる」。立民県連の青柳陽一郎代表(衆院比例南関東)は8日、都知事選の受け止めを記者団にこう話した。政党の支援を受けなかった前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が2位となったからだ。

 立民は自民派閥の裏金事件を追い風に、岸田政権への批判票の受け皿を目指した。共産党が蓮舫氏の応援に加わったことに青柳氏は個人の見解として「何らかの影響があった」と分析。綾瀬市長選の結果には「投票率が50%を切ると組織を持っている所が相対的に強く出るのでは」と述べた。中谷一馬県連幹事長(同)は「ぶれずに政権交代を目指していく」と強調した。

 一方、自民県連からは「自民の看板を隠して戦った都知事選の結果は何の追い風にもならない」(県議)と、党本部の対応などへの批判や疑問が聞かれた。

 県連幹部は「自民推薦」で戦った綾瀬市長選を「看板は逆風になったが支持者に協力をあおぐ以上は正面突破しかなかった」と説明。「綾瀬では党への批判に心が折れかかった。でも不満をぶつけてもらったおかげでみんなの目が覚めたのも事実」と総括した。

この記事の関連ニュース