◆小田原城北工6-4霧が丘
単独チームとして出場する最後の大会で小田原城北工が執念の白星を挙げた。2点リードの九回1死一、二塁。2年生エースの田崎が「自分が駄目でも野手が守ってくれる」と腕を振る。左飛から併殺プレーを完成させると、部員13人で校歌を高らかに歌った。
2年後に大井との統合を控え、秋からは合同チームになる。地元の中学にも呼び掛け、春には1年生7人が入部。最後の夏に向けてチーム一丸で絆を強めてきた。
松尾駿哉監督(30)は「今までなら勝ち切れなかった試合。気持ちで全員が一つになれたからこその勝利」と言う。八回も3者連続内野安打で2点を許すも、慌てず一つずつアウトを奪った。
捕手の主将石本は「何とか抑えられた。次も絶対に勝つ」と泥だらけのユニホームを誇った。目標は1996年夏の神奈川大会以来の2勝。「良い形で終わりたい。自分たちが最後に城北の伝説を残す」