麻生署は10日、川崎市麻生区に住む70代の無職男性が、投資家の村上世彰さんを名乗る人物からLINE（ライン）で架空の投資話を持ちかけられ、現金約4390万円をだまし取られたと発表した。署は交流サイト（SNS）上で著名人に成り済ますなどした「SNS型投資詐欺」とみて捜査している。
署によると、男性はフェイスブックに掲載されていた投資広告をクリックしたところ、村上さんを名乗る人物と友達登録され、投資に関するLINEグループに誘われた。さらに、投資サイトのアドバイザーを装う人物を紹介され、株や外国為替証拠金取引（FX）を扱う投資アプリをダウンロードした。同アプリのカスタマーサポート担当を名乗る人物の指示で、昨年10月12日から同11月8日までに、個人や法人名義の8口座に、12回計約4390万円を振り込んだ。
男性は最初に100万円を投資したところ、収益が出て計200万円を引き出せたという。ただ、引き出せたのは1回限りだった。今年5月に振込先の金融機関から指摘を受けて発覚した。