医療法人「徳洲会」の設立者で元衆院議員の徳田虎雄さんが10日に死去したことを受け、ゆかりの深い立憲民主党の阿部知子氏(衆院神奈川12区)は「まさに巨星墜つという思い。徳田先生に出会えたことに深く感謝し、心よりご冥福を祈ります」としのんだ。
小児科医の阿部氏は1994年に徳洲会に入職。湘南鎌倉総合病院小児科部長を経て、千葉徳洲会病院院長を務めた。
徳田さんの功績について「土日は休診が当たり前で、また都市部しか医者にかかれず、貧しい人も医者にかかれないという医療の状況を命懸けで改革した方」と評価。「『生命(いのち)だけは平等だ』の哲学の下、いつでも、どこでも、誰でも受診できる病院を日本や世界につくるという徳田先生の大きな夢はこの50年で現実になってきている」との認識を示した。
入職した理由について「母を救急のたらい回しで亡くし、救急を断らないという理念に共感した」と説明。「その後、政治家としての道を歩む時にも『生命だけは平等だ』という理念はいつも肝に銘じてきた。命に寄り添うことこそ政治であるとも教えられた」と振り返った。