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「学校以外でも楽しめる」、子どもたちの居場所を 平塚、ヤギと触れ合いも

カナロコ by 神奈川新聞 2024年7月13日 11時45分

 学校に足の向かない子どもたちが本を読んだり、ヤギと触れ合ったりできる「居場所」が平塚市城所で本格稼働している。運営するNPO法人「本とジブン研休室」が6月に設立され、出会いの場の創出に努めている。同NPO代表の内田早苗さん(50)=伊勢原市=は「応援してくれる方を増やし、持続可能な形にしていきたい」と意欲を見せている。

 平塚市と伊勢原市の市境で田畑が広がる地域。築50年ほどの平屋建て住宅には、絵本や児童書、小説など約1500冊が並ぶ。リフォームが行き届いた元空き家には、ブックカフェのようなおしゃれな空間が広がっている。

 内田さんは、書籍の仕入れや農園運営を手がける企業を経営する傍ら、数年前から子どもたちに居場所や農業体験を提供してきた。活動を通じて感じたのが「ここに来る子どもは繊細だったり、友人との関わりに苦労していたりするケースがある」ことだった。そこで不登校や学校に足が向かない子どもたちに施設を開放することを思い立った。内田さんは「不登校や引きこもりが増えていることは、社会の課題の一つだと思う」と話す。

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