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横浜Mがキューウェル監督を解任 ハッチンソンヘッドコーチが暫定指揮

カナロコ by 神奈川新聞 2024年7月16日 12時53分

 J1横浜Mは16日、ハリー・キューウェル監督(45)との契約を15日付で解除し、ジョン・ハッチンソンヘッドコーチ(44)が暫定的に指揮を執ると発表した。今季はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でクラブ史上初のファイナル進出も、リーグ戦は第23節を終えて8勝5分け10敗の勝ち点29で12位と低迷。今季のJ1では初、クラブとしては2008年以来となる途中解任に中山昭宏社長(57)は「選手が生き生きとアタッキング・フットボールをやり切れていなかった。課題を整理して、修正することが必要」と述べた。   

 今季就任したキューウェル監督は、攻撃的スタイルを継承した上でシステム変更など独自色も押し出した。ただ、守備面の課題は拭えず、6日のG大阪戦では0―4の完敗で16年ぶりの4連敗を喫するなど苦境に陥っていた。

 体制刷新についてはACL決勝後から検討に入っており、監督選定に当たって重視していたアタッキング・フットボールの理解、継承や進化など3項目について再検討する中、「一つ一つを見ると少しずつ届いていない現状がある」と説明。中山社長が15日に本人と30分程度会談して最終決定したという。

 社長が強化責任者を兼務する現体制についても「課題認識はしているし、手を打とうということも決めている」と言及。「アタッキング・フットボールの原点に立ち返る」とした上でチームの継続性を考慮してハッチンソン氏の内部昇格を決めた。

 暫定監督となるハッチンソン氏はオーストラリア出身で、2021年にマリノスのヘッドコーチに就任。昨季は横浜FCでヘッドコーチを務め、リーグ1試合で監督代行も経験した。

 ハッチンソン氏は「この攻撃的サッカーはボールを持っていないと意味がない。相手からどれだけ素早くボールを奪い返すか。奪い返した後にどれだけパワーを持って攻撃に移れるかだ」と強調。「難しい状況だが、スタッフ、選手ともども責任をもって次に向かわないといけない」と力を込めた。   

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