横浜市港南区の環状2号の中央分離帯でリュウゼツランが開花した。数十年に1度花を咲かせる中米原産の植物で、現在は信号機よりも高く伸びている。開花を心待ちにしていた近隣住民らは、見上げながら写真撮影を楽しんでいる。
リュウゼツランが見られるのは上永谷駅入口交差点の横断歩道に面した中央分離帯部分。市港南土木事務所によると、リュウゼツランが自然に生えることはなく、誰かが植えた可能性などが考えられるという。
県立大船フラワーセンター(鎌倉市岡本)によると、リュウゼツランは開花前に茎が伸びはじめ、高さ5メートルほどに成長することが多いという。花びらはなく、黄色い雄しべと雌しべが垂れている状態から上向きになると開花となる。
16日の昼過ぎには十数人が集まり、写真撮影する姿が見られた。介護士の女性(59)は「5月に入ってからぐんぐん伸びはじめ、楽しみだった。リュウゼツランの開花を見られるなんて宝くじに当たったみたい」と笑顔で話した。
同事務所は「写真撮影などの際は、車道に出ないよう気をつけて」と注意を呼びかけている。