神奈川県鎌倉市の夏の海を彩る「鎌倉花火大会」が17日夜、由比ガ浜海岸と材木座海岸周辺で行われた。新型コロナウイルスの影響や開催費用の問題から5年ぶりの開催で、夏の大輪が久々に古都の夜を明るく照らし出した。
同花火大会は1948年、戦死者の鎮魂のため始まった。しかし、2020年以降はコロナ禍で中止が続き、コロナ明けの昨年も花火材料費や人件費の高騰から開催を断念。今年はクラウドファンディング(CF)で寄付を募り、650万円の目標額に対し、780万円以上が集まった。
この日は久しぶりの風物詩に同海岸には16万人が詰めかけた。ここ10年では最多となる人出で、スターマインなど打ち上がるきらびやかな2500発に見入っていた。
また、花火大会に合わせて地元のIT企業「面白法人カヤック」(同市御成町)では社屋を盆踊り会場に改装。同社の創業25周年も記念し、地元住民も招き約300人が踊った。