第106回全国高校野球選手権神奈川大会は、20日に準々決勝を行う。今年は県内4球場での一斉開催(試合開始午前10時)。組み合わせは第1シード武相―横浜隼人、第1シード横浜―第2シード桐光学園、第1シード東海大相模―第2シード日大藤沢、第1シード向上―第3シード桐蔭学園となった。「夏の大会で一番面白い」と言われる準々決勝の行方を展望する。
横浜はここまで全4試合を無失点勝ちで圧倒してきた。湘南との3回戦で八回途中4安打と快投した2年生エース奥村頼が、満を持して準々決勝のマウンドを託されそうだ。打線も活発で1番阿部葉と4番椎木はともに打率5割以上をマーク。初回から相手投手に襲いかかる。
桐光学園は横浜栄、川和との2試合で好投手の攻略に苦しんだが、接戦をものにした経験を自信に変えたい。高校通算48本塁打の森は打率2割ながら、ここまでチーム最多の6打点を記録。勝負どころの一本にかける思いは強い。投手陣はエース法橋に加え、竹内や加賀も盤石。継投のタイミングが鍵になりそうだ。
15―14で桐光が勝利した秋の決勝カードの再戦。幾度の名勝負を繰り広げてきた名門同士のがっぷり四つに期待したい。