◆横浜9-2桐光学園(7回コールド)
サーティーフォー保土ケ谷球場で行われた高校野球の全国選手権神奈川大会準々決勝、横浜-桐光学園戦で、横浜の村田浩明監督(38)が審判に猛アピールする場面があった。
六回の守り、1死一、三塁からの二ゴロで、捕球した二塁手がタッチしようとした一走と交錯。そのまま倒れ、一走はアウトとなったが併殺を狙う一塁への送球ができなかった。
村田監督は守備妨害だとして再三に渡って抗議。当事者の二塁手・奥村凌を伝令として出し審判に説明を求めた。試合が一時止まり、暑さ対策のため、選手は一時ベンチに引き上げた。
横浜は昨夏の決勝、遊撃手のベースタッチの判定がセーフとなり、その後に逆転された苦い記憶がある。
村田監督は「去年のことがよみがえった。捕って、投げようとしたところでぶつかっている。監督の自分も選手と一緒に戦っていて、ああいう抗議になった」。判定については納得したといい、「自分たちが思っていることを言って、その中でのジャッジ。審判さんはリスペクトしている」と説明した。
横浜はその裏に打者10人の猛攻をみせ、「あれで選手にもスイッチが入ったかな」と村田監督。主将の阿部葉も「自分も昨年のことがよぎったが、監督が選手を守って戦ってくれた」と話した。