「鳥の島」や「落語絵本シリーズ」などで知られる絵本作家、川端誠さんの原画などを展示する企画展「絵本原画と民具の世界」が、大磯町郷土資料館(同町西小磯)で開かれている。同館などの主催で31日まで。
大磯の海水浴や漁業について知ってもらおうと企画された。川端さんが2002年に出版した「お化けの海水浴」の原画約20点のほか、普段は展示されていない大漁旗や、同作品でモチーフとなった鍋や背負子( しょいこ )、唐傘を含む約50点の民具や資料が並ぶ。明治時代の海水浴にまつわる写真も紹介され、海水浴発祥の地ともされる大磯の海について理解を深めることができる。川端さんは「実際の民具と作品の絵を見比べて楽しんでほしい」と話している。
27日午後1時からは川端さんによる講演会も開かれ、制作過程での裏話が聞けるほか、同館学芸員による展示資料の解説がある。
入館無料。午前9時~午後5時(入館は同4時半まで)。22日と29日は休館。講演会は参加費無料で事前申し込みも不要。問い合わせは、同館電話0463(61)4700。