保守用車同士が衝突し脱線した事故により東海道新幹線の一部区間が運休となった影響で、新横浜駅では旅行客らが足止めされ、困惑した表情を浮かべた。
22日午後2時ごろ、同駅構内の窓口には乗車券の払い戻しを求めたり、運行状況を確認したりする客ら十数人が列をつくり、駅員は対応に追われていた。
葉山町の自営業の男性（68）は旅行会社のツアーに参加し、24日に京都の祇園祭を楽しむ予定だった。男性は「午後4時以降のキャンセルだと料金を支払わなければいけなくなるので、それまでに運転が再開しなかったら諦める。楽しみにしていたんだけれど…」と不安そうな表情を見せた。
名古屋市に住む友人に会いに行くところだったという横須賀市の30代女性は、浜松駅までの運行となっていることに「在来線を乗り継いで行くかどうか迷っています」と困惑した様子。
横浜市港北区に住む大学4年の男子学生（22）と女子学生（21）は、新大阪駅までの乗車券を購入していたが、旅行を断念した。男子学生は「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行こうと思っていたのに、行けなくなるなんて。ホテルのキャンセル料が発生しないか心配」と話した。