スイカの名産地として知られる神奈川県三浦市内の道路沿いで、スイカの直売所が「花盛り」だ。この時期だけオープンしている直売所もあり、夏の観光スポットにもなっている。暑さが厳しくなるにつれ、産地ならではの新鮮なスイカが人気を集めそうだ。
農産物の直売所は、国道134号や県道武上宮田線など幹線道路沿いを中心に各地に設けられている。正確な数は不明だが、無人を含めるとかなりの数になるとみられる。
同市晴海町の「やまいち農園直売所」では、大小さまざまなスイカが店頭に並ぶ。大玉スイカは甘くてシャリ感の強い「赤い彗星(すいせい)」が主力で、2千円台を中心に販売している。
通常は野菜を無人販売しているが、メロンやスイカが出回る6月下旬から8月上旬ごろまでは人を置いている。農業用資材が高騰する中、代表の宇田川喜昭さん(61)は「常連のお客さんのためにも価格はできるだけ抑えるようにしている」と話している。