相模原市緑区の神奈川県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件から8年となった26日、犠牲となった19人の追悼式が同園で開かれた。遺族や入所者、施設の関係者ら89人が参列。黙とうして犠牲者の冥福を祈り、事件の再発防止とともに共生社会の実現を誓った。
黒岩祐治知事は式辞で、「障害を理由に差別や虐待されることなく安心して暮らすことができ、誰もがうれしいと感じられる社会を実現するため、今後も全力で取り組むことを約束する」と述べた。
植松聖死刑囚(34)が口にした「意思疎通が図れない人間は生きている意味がない」との言葉に改めて触れ、「いかに自分勝手で、でたらめで、間違ったものであるか。このような悲しい事件を二度と繰り返してはならない」と強調した。