横浜中華街(横浜市中区)で29日、三国志の武将で横浜関帝廟(びょう)に祭られている関羽の生誕を祝う祭事「関帝誕」が行われた。獅子舞や竜舞とともに、関羽を模した人形を乗せたみこしが練り歩き、観光客らを魅了した。
一行は午後5時過ぎ、爆竹の破裂音とともに山下町公園を出発。関帝廟前を通過して善隣門や横浜媽祖廟(まそびょう)を通って再び関帝廟前に戻る1.5キロのコースを約2時間かけて練り歩いた。獅子舞や竜舞の迫力のあるパフォーマンスが行われると、観光客らからは歓声や拍手が起こった。
相模原市緑区の遠藤博次さん(77)は「毎年見に来ているが、今年も派手なパフォーマンスを見ることができ、色も鮮やかできれいだった。来年もまた来たい」と話していた。
関羽は信義を重んじるとともに理財に精通していたことから、武神や財神として華僑らにあがめられるようになった。関帝誕は、関羽の誕生日である旧暦6月24日に合わせて毎年行われている。