「ブレイキンの聖地」と呼ばれる川崎で、連日のメダルラッシュで沸くパリ五輪を後押ししませんか─。川崎市は9、10の両日、市産業振興会館(同市幸区)で今大会から初採用されたブレイキンのパブリックビューイング(PV)を開催する。
日本代表の4人のうち、男子の半井重幸選手(ダンサー名・SHIGEKIX)=第一生命保険=と、世界選手権元王者で女子の湯浅亜実選手(同AMI)はともに川崎市在住で、それぞれ金メダル候補とされる。市の担当者は「初めての方にも取っ付きやすいイベント。少しでも興味を持った方々に来てもらいたい」と来場を呼びかけている。
市によると、夏冬を通じて五輪のPVを催すのは初めての試み。SHIGEKIXやAMIが川崎に移り住み、「ブレイキンの聖地」として世界的に有名なJR南武線・武蔵溝ノ口駅の通路などで腕を磨いてきた経緯を踏まえ、「昨秋から準備を進めてきた。市のゆかりの選手を地元から応援してほしい」と担当者。市ではブレイキンやスケートボードなど若者文化を推し進めている。
9日は女子、10日は男子の予選・決勝がそれぞれ予定されている。両日ともに午後10時から翌午前5時までで、会場ではトップ選手による解説があるほか、予選と決勝の合間には、2018年のユース五輪金メダリストの河合来夢さん(同RAM)らが1対1の対戦を実演。来場者が踊る時間も設けるという。
入場無料で定員300人。先着順。18歳未満は入場不可。問い合わせは市市民スポーツ室電話044(200)1722。