最終ラインに負傷者が続くJ1川崎で3年目のDF佐々木旭(24)が獅子奮迅の活躍を見せている。リーグ戦の欠場は、累積警告による出場停止の1試合のみ。頼もしい守備のユーティリティーは「最後まで気を抜かずに全試合出られるように頑張っていきたい」と後半戦もフル稼働を誓う。
左膝に大けがを負っていた左サイドバックの三浦が復帰し、現在は中央にポジションを移して調整中だ。リーグ中断期間はチームのパスサッカーの根幹をなす「止める、蹴る」の基礎から、守備の約束事までを再確認。「連戦ではできないことを入念に確認できている。良い感じだと思う」と手応えをにじませた。
リーグ終盤の巻き返しへ、中断明けの一戦には並々ならぬ決意を込める。ホームで迎え撃つ神戸には6月の対戦でシュートわずか3本に抑えられた。球際の攻防でもことごとく後手に回り、0―1のスコア以上の完敗だった。
「前半戦で何もできなかった相手。サポーターにもあの時とは違うと思わせたい」と佐々木。守備の要として最優先事項は相手のキーマンを封じ込めること。攻撃の起点となる元日本代表FW大迫とのマッチアップが「めっちゃ楽しみ」だという。
「なかなか直接マッチアップする機会がなかった。あそこに収めさせれば神戸の攻撃が始まる。自分がどれだけできるか楽しみ」と闘志を高ぶらせる。
残留争いか、反転攻勢か。大きな分水嶺となりうる一戦だ。「まずは闘うところが一番。(神戸は)今リーグで一番強度が高く、すごく抜けているイメージがある。自分たちはそれ以上の強度でいくことが大事」。チームを後押しするサポーターへ、強い気概を示す90分にする。