ごみ減量とリサイクルにつなげようと、神奈川県鎌倉市は6月からリユースできるおもちゃや雑貨などを公共施設に設置したボックスで回収する実証実験を開始した。市民がボックスに入れた雑貨は、リサイクルショップなどを通じて新たな持ち主の手に渡る。自治体による雑貨回収は県内でも珍しい試みという。リサイクル率が全国トップの同市は来年、ごみ焼却施設が停止することから市民のリサイクル精神をさらに高め、ごみ焼却量の削減を図る。
市は資源循環サービスを提供する「エコミット」(鹿児島県)と協定を結び、6月25日から市役所1階入り口横に同社の回収ボックス「パスト」を設置。ボックス内には既に市民から寄せられたぬいぐるみや置物、かばんなどが入れられていた。
ボックスに投函(とうかん)できるのは、壊れたり汚れたりしておらず、まだ使用できる状態のホビーやファッション雑貨など。回収後は同社の循環センターで選別され、状態の良いものはリサイクルショップやフリマアプリなどで販売され、リユースが難しいものも原料に戻すことでリサイクルにつなげられる。