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薄着の夏、電車に痴漢が増える…神奈川県警が警戒強化 私服捜査員の投入も

カナロコ by 神奈川新聞 2024年8月6日 12時30分

 本格的な夏が到来し、神奈川県警が痴漢行為に警戒を強めている。薄着になる夏は痴漢行為が増えるとされており、県警は警戒や捜査に力を入れているが、表面化しないケースも少なくないとみられる。痴漢撲滅を目指して啓発活動に取り組んでいるほか、目撃者らによる被害者への声かけや警察への通報などに協力を呼びかけている。

 6月13日のJR平塚駅。平塚署と県警鉄道警察隊は、JR東海道線大磯─平塚間を走行中の上り電車内で女性客の下半身を触ったとして、県迷惑行為防止条例違反の疑いで大磯町に住むパート従業員の男(62)を現行犯逮捕した。捜査を始めたのは、高校生の情報提供がきっかけだった。

 「通学途中の電車内で下半身を露出したり、女性客に体を密着させたりする不審な男を目撃した」。高校1年の男子生徒が5月下旬、県警鉄道警察隊小田原分駐所(小田原市城山1丁目)を訪ね、こう告げた。

 男子生徒は機転を利かせ、男の姿を携帯電話で撮影していた。鉄警隊員に差し出した画像には眼鏡をかけ、黒いマスク姿の中高年とみられる男が写っていた。男子生徒は男を計3回目撃しており、いずれも午前7時台で、同線二宮─平塚間の上り電車内だった。

 男子生徒の目撃情報を基に鉄警隊は同署と連携して6月4日に捜査を開始。私服捜査員が電車内で目を光らせた。空振りが続いたが、同13日に事態が動いた。

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