勝つしかない。J2首位の横浜FCは10日、3位長崎との首位攻防戦（午後6時・ニッパツ）に臨む。勝ち点2差で迫る難敵との大一番。9日にオンライン取材に応じたDFガブリエウ（29）は「重要な試合になるというのは全員が理解しているし、一丸となって勝ち点3を取りにいく。そのためにはサポーターの応援も大事なので三ツ沢に駆け付けてほしい」と共闘を呼びかけた。
リーグ最多48得点を誇る長崎はなんと言っても前線に並ぶ外国籍選手の破壊力だ。「ワイドの選手も能力が高い。局面で負けないこと、しっかりとカバーすること。サイドで優位な展開に持ち込ませないところを意識したい」とガブリエウ。この1週間、万全の備えを施してきた。
四方田監督も外国籍選手の個の力を認めた上で、「そこを支える日本人選手のパスワークやボールを動かす力、守備も含めたバランスの取り方が非常に機能している」と警戒。前回対戦では0―1で苦杯を喫しただけに先制点は重要だが、今の横浜FCには劣勢をはね返すパワーがある。
「今季はいろんな勝ち方もしてきているし、どんな展開になったとしても90分全力を尽くせれば」と指揮官。キャプテンも前節千葉戦での劇的勝利を引き合いに「審判が最後の笛を吹くラスト1秒まで戦うことが大事。最後まで諦めずチーム全体で戦いたい」と自信をのぞかせる。
勝てば昇格へ大きく前進する一戦。ガブリエウは「1メートル多く走るとか、球際で相手に勝るためにメンタルは必要不可欠。今までやってきたことを全てぶつけたい」と力を込めた。