J1横浜Mは10日、横須賀市のF・マリノススポーツパークで神戸戦(11日午後7時半・日産ス)に向けた全体練習を行った。3連勝で9位浮上と上り調子で向かう前年王者との対戦。FW西村拓真(27)は「自分たちのサッカーができれば負ける相手はいないし、100%出すことにフォーカスすれば怖い相手はいない」と気迫十分だ。
逆襲の機運が盛り上がってきた。自身復帰後初スタメンとなった前節の札幌戦は掲げる「アタッキング・フットボール」そのままに果敢な攻勢で打ち勝った。
「質は少し物足りなかった。最初からうまくいくとは思っていなかったし。いい課題がたくさん出た」。個人のパフォーマンスについては反省しきり。「今は本当にいい競争がある。刺激し合ってみんなで勝利に向かってやれている」とさらなるパワーアップを誓う。
対する神戸について、ハッチンソン監督は「アグレシブさもあり、組織的にも強い。簡単に倒せるチームではない」と警戒。連戦も考慮してメンバーの入れ替えに含みを持たせた。
前線での守備に再び重きが置かれる中、西村にはゴールとともに豊富な運動量にも期待が掛かる。「そこまで連勝という意識もないし、本当にいい方向に向かっている。地に足をつけてやれることをやるだけ」と背番号9。眼光の鋭さは健在だ。