大小約2千個の灯籠が大山阿夫利神社下社や参道を照らす「伊勢原大山絵とうろうまつり」が14日まで、神奈川県伊勢原市大山で行われている。涼しい風が吹き抜ける夏の大山で、灯籠に描かれた日本画やさまざまな模様が夕闇に浮かび、幻想的な雰囲気を演出している。
大山信仰の風習の一つで、夏山の開山時期に合わせ、講元宅前に立てて火をともす「大山燈籠」や子どもたちが作ったあんどんに思いをはせる伝統行事を復活させようと、大山観光振興会などが開催している。
絵灯籠は同市美術協会の会員や東海大学の学生らがデザイン。市内の小中学生がデザインした「手作り牛乳パックとうろう」もにぎわいを添える。初日の10日には、自分の作品を探しに来た小学生ら家族連れの姿が多く見られ、写真愛好家らが撮影を楽しんでいた。
絵とうろう委員会の小川惠巳委員長は「街中よりも涼しく、普段はなかなか見ることができない夏の大山の夜を楽しんでほしい」と来場を呼びかける。
点灯時間は日没から午後8時半まで。期間中は大山ケーブルカーが午後8時半まで運転を延長する。