高校野球の第106回全国選手権大会は12日、兵庫県西宮市の甲子園球場で2回戦4試合が行われ、神奈川代表の東海大相模(5年ぶり12度目)は富山商(2年連続18度目)に4―0で快勝し、初戦を突破した。夏の甲子園での白星は、節目の通算20勝目。原俊介監督(46)は甲子園で初勝利を飾った。
東海は初回に金本貫汰(2年)の左前適時打で先制。六回に和田勇騎(3年)の左中間を破る適時二塁打で追加点を挙げ、七回に柴田元気(2年)が大会第1号のソロ本塁打を右翼席に運んだ。先発の藤田琉生(3年)は7回無失点13奪三振と快投した。
東海は16日の第1試合、3回戦で広島代表の広陵と対戦する。
◆相模の藤田が完璧な投球
【評】東海大相模の大型左腕藤田が7回13奪三振。打線も好機を逃さず、4―0で富山商に完封勝ちした。
藤田は140キロ台中盤の速球にチェンジアップ、カーブを交え散発3安打と完璧。2番手右腕福田も2回3奪三振と危なげなかった。
打線は初回、出塁した先頭才田を手堅く送り、4番金本の左前適時打で先制。六回には7番和田が左中間適時二塁打、八回には8番柴田が大会第1号の右翼本塁打と、下位打線が力を発揮してじわじわとリードを広げ、流れを手放さなかった。