気象庁は14日、南海トラフ巨大地震の注意情報に関する新たな解説情報を発表した。「南海トラフ地震の想定震源域では、プレート境界の固着状況に特段の変化を示すような地震活動や地殻変動は観測されていない」との見解を改めて示した。特に変化がなければ、注意の呼びかけは15日に終了する見通しだ。
JR東海は注意情報を受けて東海道新幹線三島─三河安城間で実施していた徐行運転を15日午後5時から通常運転に戻すと発表。運転を見合わせていた寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」も運行を再開する。
注意情報は8日に発表された。宮崎県・日向灘の地震を受けて臨時開催された有識者らの評価検討会で「南海トラフ地震の想定震源域で、大規模地震の発生可能性が平常時に比べて相対的に高まっている」と判断した。