16位のJ1湘南は17日、ホーム柏戦(午後7時・レモンS)に臨む。直近5戦4勝1分けと波に乗るチームを最後尾で支えているのが宋範根(26)だ。前節・町田戦も無失点で首位撃破を呼び込んだ韓国代表GKは「前期に比べるといい内容で結果もついてきている。いい雰囲気をつなげていければ勝てる」と自信をのぞかせた。
直近5戦は浦和戦こそ3─2となったが、磐田、G大阪、町田を完封。「戦術は秘密だけど」。そう言って笑みを浮かべながら守護神が要因に挙げたのが、不用意なボールロストの減少だ。
「無駄なミスが少なくなり、いい攻撃をして守備で力を使えている。守備に追われると集中力も落ちてくるから」。ポゼッションを重視するメリットは守備面にも波及。3バックの功績は大きく、「最終ラインまでプレッシャーをかけてくるチームが多いが、その状況で(金)眠泰さんや(鈴木)淳之介、(高橋)直也がうまく剥がしていいビルドアップができている」と頼みにする。
DF陣の安定感はもちろん、ここ一番でのシュートストップにもさえをもたらす。「ディフェンダーができなかったところを自分が担う役割もある。お互いのミスを助け合う精神がいい作用を生んでいる」と宋範根。さらに、今夏には新たな刺激も加わった。
川崎から上福元が加入し、「一緒にトレーニングをして熱心さや経験値を含めて見習う部分が多い」と闘志をかき立てる。順位が一つ上の柏を破り、なお一層弾みを付けたい。