横浜の精密部品工場から真ちゅう37.7トン盗む 容疑で元従業員の男逮捕

　神奈川県警港北署は15日、建造物侵入と窃盗の疑いで、横浜市都筑区池辺町、無職の男（45）を逮捕した。

　逮捕容疑は、昨年1月6日ごろから今年3月23日ごろまでの間、同市港北区の精密部品製造会社の工場に侵入し、棒状の真ちゅう約37.7トンと金属製の端材約500キログラム（時価計約4492万円相当）を20回にわたり盗んだ、としている。

　署によると、男は容疑を認めている。「借金の返済に充てた」などと供述しているといい、県警は男が被害品を換金したとみて調べている。

　男は同社の元従業員で、事件当時は退職していた。工場の出入り口は施錠されていたという。

　被害に気づいた同社が今年5月下旬、署に刑事告訴。工場内の防犯カメラの映像などから男が浮上した。