台風7号の接近に伴い、東海道新幹線は16日、東京―名古屋間の上下線で終日運転を見合わせた。新横浜駅(横浜市港北区)は新幹線の改札口が閉鎖され、朝から閑散としたが、計画運休を知らずに途方に暮れる旅行客もいた。
香川県に住む男性会社員(35)は東京や横浜を観光し、16日に東海道新幹線で帰る予定だった。新横浜駅に到着して初めて運転見合わせを知ったといい、「今日はもう帰れないので、どこかでもう一泊するしかない」と肩を落とした。
窓口で特急券を購入した長野県に住む大学生の男性(18)は、横浜の実家に帰省。16日に北陸新幹線で帰る予定だったが、遅れや運転取りやめの可能性があったため、急きょ在来線に切り替えたという。
男性は「本当はもう少しゆっくりしてから帰るつもりだったが、台風の影響で在来線も止まるかもしれないので、朝早く帰ることにした」と話し、足早に改札口に向かった。