横浜DeNAの大卒2年目、林琢真内野手(23)は6月ごろからやや長めのバットを使っている。自身がこれまで使用していたバットより3センチほど長く、100グラム重いという。一見扱いにくそうに見えるバットを選択する狙いを聞いた。
きっかけは石井チーフ打撃兼走塁兼一塁ベースコーチの「重いバットを短く持ってコンタクトする感覚もある」という提案だった。実際に打撃練習から試してみると、良い感触があった。最初はうまく振れなかったが、全身を使ってスイングする感覚も身に付けられ「スイングがずれにくくなった。ファームでも一発で捉えることが増えた」と好感触を得た。
石井コーチによれば、助言の意図は「まず己を知ること」。チームに求められる役割を理解した上で、コンタクトすることや打球を飛ばす感覚を、あえて振れないバットを短く持つことでつかんでほしかったという。