持続可能な地域づくりを掲げ、サッカーJ1の湘南ベルマーレが子どもたちを交えた先駆的な取り組みに乗り出した。Jクラブが持つ訴求力を最大限に活用した人材育成プロジェクトで、ホームタウンの神奈川県茅ケ崎市で始動。企業や専門家らと手を携えて市内の小学校で授業を展開していく方針で、湘南の坂本紘司社長は「次世代へより良い地域を受け継いでいくための第1弾として、子どもたちと共に取り組んでいく」と抱負を語った。
プログラム名は「サステナトレセンProject.」。日本サッカー界が培った育成システム「トレセン制度」をモデルに、次世代の担い手を育てていく取り組みだ。SDGs(持続可能な開発目標)の17項目の目標に沿って夏休み明けから市内のモデル校2校で授業を展開。関心のあるテーマについて学習を深めてアイデアを創出、企業など「大人」に対してプレゼンし、実現を目指す。
既に昨年度にプレ授業を実施しており、参加した子どもたちからは「大人や企業の人たちがいたからたくさん考えることができた」「少し難しかったけど、考えるとすごく楽しかった」といった声が出たという。