小田急電鉄(東京都)は19日、小田急線海老名駅(海老名市めぐみ町)周辺に温浴施設を建設することを明らかにした。神奈川新聞の取材に対し、同社の鈴木滋社長は「駅に近い温浴施設なら近隣住民やオフィスで働く人々だけでなく、買い物ついでにも寄ることができる。一つのインフラにもなり得る」と意欲を見せる。
同社では2016年度から、小田急線海老名駅とJR相模線海老名駅の両駅間に広がる約3万5千平方メートルの駅間地区「ViNA GARDENS(ビナガーデンズ)」で、オフィスや住居、商業施設の整備を進めている。今年7月からは同地区内で温泉掘削工事を開始。敷地面積は約3400平方メートル。掘削許可の深さは1500メートルで、現在は約600メートルまで掘り進められている。工事完了は11月末の予定。
同社では海老名駅前でのまちづくりのコンセプトを「職住商学遊ウェルネス」と掲げており、健康機能の強化を示していた。温浴施設の建設候補地は、現在の掘削工事現場周辺で検討が進む。鈴木社長は「海老名の開発は25年度末に終わる予定で、それまでには完成させたい」と話す。