任期満了に伴う座間市長選は9月15日の告示(同22日投開票)まで1カ月を切った。いずれも無所属で立候補する意向を表明している現職の佐藤弥斗氏(54)と、元市議で新人の沖本浩二氏(64)=表明順=の一騎打ちになる公算が大きい。前市長派の筆頭だった沖本氏を、当時与党的立場だった保守系市議らが支援するリベンジ戦の様相を帯びてきた。
佐藤氏は5月27日に行った再選出馬を表明した会見で、1期目の公約の達成状況について「42の政策のうち約7割の30政策を実現」との自己評価を示した。ただ未達成に終わった公約には、保育所待機児童解消が県内ランキングで下位に低迷するなど重要なものもあった。
2期目に向けて「関係人口を増やして地域経済を活性化」「魅力ある学校・地域づくり」「持続可能なまちづくりを目指すSDGs(持続可能な開発目標)未来都市の実現」の新規政策も掲げる。
対抗馬に名乗りを上げた沖本氏は市議を5期務めたベテラン。7月23日の出馬会見で「小田急相模原駅前のペデストリアンデッキ整備を突然凍結するなど、佐藤市政になっていろんな問題が起きている。市民に満足してもらえるよう市政を発展させたい」とその理由を述べた。
沖本氏は市内に事業所を持つ日産労組の組織内議員だったが、保守系会派「ざま大志会」(3人)の団長を務めた。8月上旬に市議を辞職、日産自動車も退職して選挙準備を本格化させた。