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【DeNA】戸柱恭孝、1年ぶり猛打賞で2打点 「梶谷バット」で早出練習重ね

カナロコ by 神奈川新聞 2024年8月20日 23時20分

◆横浜DeNA4-2中日(横浜スタジアム)

 20日の中日戦(横浜)で3安打2打点と勝利に貢献した横浜DeNAの戸柱恭孝捕手(34)。初回に牧の先制打の直後、高橋宏の外角低め直球を中前にはじき返して追加点をもたらすと、七回の第4打席には外角の落ち球をまたも中前に運び、2点差に広げた。猛打賞は昨年6月13日以来、約1年ぶりだった。

 今季、山本祐大捕手の台頭で出場機会が限られる中でも準備を欠かすことはない。猛暑の夏場も全体練習開始前にグラウンドに出て、ティー打撃で大粒の汗を流す。「すごい暑いが、コーチも一緒に早出してやってもらっているのでそれが生きた」と戸柱。手に握るバットにはアルファベットの「B」に数字の「3」が刻印されている。

 実は2020年オフにフリーエージェント(FA)権を行使してDeNAから巨人に移籍した梶谷隆幸外野手から譲り受けたものだ。バットのヘッドに重みがあるのが特徴で、全体の重さは約1キロ。普段880グラムほどのバットを使っているが、「ヘッドが重く、ヘッドを効かせて振りたい」と早出練習を始めた約3週間前から使用してきたという。

 試合後、「チームが勝てたことが本当に良かった」と安堵の表情を見せた戸柱。徹底した準備を重ね、限られた出場機会でも自分の仕事を全うする。ベテランが、あきらめない姿勢を泥くさくナインに示した。(藤江 広祐)

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