コンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」の年間最優秀選手やチームを表彰する祭典が来年1月15日、横浜市で開催される。市は共催者として複数の企画を用意し、障害者と健常者が共に楽しめたり、高齢者の認知機能維持に役立ったりするゲームの効用をPRする。
「日本eスポーツアワード」は今年1月に東京都内で初開催された。主催の日本eスポーツ連合(JeSU)によると、インターネット中継の視聴者数は数十万人規模に上り、約550人が会場に足を運んだという。
市は、eスポーツが持つ可能性を広く知ってもらうために表彰式を誘致。約1千万円の市費を投じ、市民向けの体験会を開くほか、会場のパシフィコ横浜に千人を無料で招待するなど、障害の有無や年齢を問わずに参加可能なゲームの魅力を紹介する。
山中竹春市長は今月7日の定例会見で「eスポーツのさまざまな可能性に触れてほしい」と呼びかけ、元トップ選手の岸大河さんは「eスポーツはあくまでもゲームだが、新たなスポーツのジャンルでもあり、多くの選手が世界で活躍している」と力を込めた。