伊勢原、平塚両市内で収穫されたナシやブドウを持ち寄った品評会が20日、伊勢原市田中のJA湘南本店で行われた。栽培技術の向上と県内屈指の産地の「逸品」をアピールしようと、JA湘南果樹部会が開催。ナシ36点とブドウ27点が出品された。
ナシは幸水と豊水、ブドウは藤稔(ふじみのり)と巨峰が箱詰めされた状態でずらりと並んだ。県農業技術センターの職員らが形状や色づきなどを審査した。
担当者によると、ナシは9日に県西部を襲った地震や、16日に接近した台風7号の影響で、落果したものもあったという。加えてカメムシが異常発生したものの、例年以上の暑さで甘みが増しているという。おいしいものの見極め方として「ブドウは色が濃いもの、ナシは実の左右にバランス良く張りがあり、薄い茶色のものを選んでほしい」と話していた。
両市内産のナシとブドウは9月中旬まで、JA直売所などで販売している。
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各部門の優秀賞は次の通り。(敬称略)
【ナシ】▽小泉和明▽齊藤昭
【ブドウ】▽石井文夫