横浜DeNAは21日、横浜スタジアムで県内の小学校教員を対象に必修科目「ベースボール型授業」の指導勉強会を12球団で初めて単独で開いた。有識者と球団OBが基本動作のポイントを教えたほか、授業で活用する動画教材を紹介。21校32人が参加した。
勉強会は子どもたちが楽しく授業を受けられる環境づくりや学校教育の充実、競技の普及と発展を目指したもの。スクールコーチの荒波翔さんがゴロの捕球を実演し、「膝を曲げて低く構えて」などと説明。打撃では、頭を動かさないことと下半身で踏ん張るように伝えた。
球団が制作した動画教材は、1本が主に3分程度。ルールを学ぶ知識編、「投げる」「捕る」「打つ」の技術編、「ホームランを打ちたい」などの問題解決編がある。授業中にも視聴し、生徒が理解を深められるように簡潔にまとめた。
今後は教員らの声を聞きながら動画教材の完成度を高め、いずれは球団ホームページで自由にダウンロードできるようにしたい考え。教員向け講習会も年に数回のペースで開く予定という。DeNAの鈴木由香さんは「野球を通じて教育現場に少しでも貢献できれば。体を動かすことを楽しんでもらう機会が提供できたらいいなと思う」と話した。