気象庁は22日、南海トラフ巨大地震に関する解説情報を発表した。「南海トラフ地震の想定震源域では、プレート境界の固着状況に特段の変化を示す地震活動や地殻変動は観測されていない」としつつ、「南海トラフ地震は切迫性の高い状態。突発的に発生することもある」などとして、日頃からの備えを促している。
マグニチュード(M)8級以上が想定される南海トラフ地震を巡っては、想定震源域の西端に当たる宮崎県・日向灘で8日夕、M7.1の地震が発生。さらに大規模な地震の発生可能性が平常時より高まったとして、同庁が同日夜に臨時の注意情報を出していた。
注意情報に基づいた対策の呼びかけは15日に終了。22日で日向灘の地震から2週間となったが、「いつ大規模地震が発生してもおかしくないことに留意し、日頃からの備えを引き続き実施を」と呼びかけている。