県は23日、障害者虐待防止法に基づき当事者からメール送信された個人情報記載の資料を紛失したと発表した。
県障害福祉課によると、当事者は雇用主から虐待を受けたとして、2022年4月に県から関係業務を受託していた県障害者権利擁護センターにメールで資料を送信。資料には当事者の氏名や勤務先、障害等級などが記載されていた。漏えいは確認されていないとしている。
23年11月に当事者から資料の取り扱いに関する問い合わせを受けた県が調査したところ、センターから県に資料が送信されたかを確認できなかった。同年度に委託先がセンターから別の事業者に変更されており、当時の資料が廃棄されていたため、送信履歴などを確認できなかったという。
同課は当事者に謝罪し、再発防止に努めるとしている。県は同年12月、この当事者からの虐待に関する届け出を約1年半、放置していたと公表していた。