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女子もラグビー楽しんで 横浜の地元チームが体験会、パリ五輪7人制男子代表の石田も参加

カナロコ by 神奈川新聞 2024年8月25日 21時27分

 女子ラグビーの裾野を広げようと、横浜TKMと横浜キヤノンイーグルスが25日、横浜市中区のYC&ACグラウンドで女子小中学生対象の体験会を初めて開いた。パリ五輪ラグビー7人制男子代表の石田も参加し、計85人の子どもたちと交流を深めた。

 子どもたちは年齢別に三グループに分かれてボール回しやステップ練習に取り組んだ。石田とディフェンスで対決した中学3年の今井さつきさん(15)は「すごい速さで何もできなかった」とびっくり。ニュージーランドの高校でラグビー留学する予定といい、「あんなプレーができるようになりたい」と話した。

 同3年の菊地柚希さん(15)は試合観戦に通い詰める横浜ファン。ほぼ未経験だったが「同年代とボールを回すのは楽しい。高校ではチームでプレーしたい」と目を輝かせた。

 県ラグビーフットボール協会の青木泰一郎さん(53)によると、ラグビー教室に通う生徒のうち女子は約5%にとどまる。男女の体格差が顕著になる中学生以降は混合練習が難しく、「中高生女子がラグビーを続ける受け皿が大事」と話す。

 横浜TKMの藤は、「女子だけでラグビーができる機会は少ない。この活動にもっと関わりたい」と意気込んだ。

 五輪で主将を任された横浜の石田は「とにかくラグビーを楽しんで、良い関係を築いて」とエール。自身については「(五輪で)チームを勝たせられなかった悔いがある。この気持ちを横浜でのプレーにぶつけたい」と話した。

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